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『列子』 は、 『老子』 や 『荘子』 ほどには読まれていない様にも思われますが、 系統としては、 老子や荘子の無為自然を尊重する流れに加えられるべきものと思われる。
……
中国の学者の研究では、 列子は紀元前四世紀の初め頃の人ではないか、 ということで、 孔子よりも半世紀遅く、 荘子よりも半世紀近く早い人ではないかと推定される。
『列子』 を道家の書としてではなく、 古代中国の説話集として見る時、 数々の興味深い説話が認められる。
例えば、 天地崩壊を心配していた杞国の人の話「杞憂」 (天瑞第一)、 猿の餌の木の実の数で猿と揉めた話「朝三暮四」 (黄帝第二)、 周の穆王に献上された精巧なロボットの話 (湯問第五) など、 様々な話題が有る。
著者 田中佩刀(たなかはいとう)
昭和2年 (1927) 12月 東京生れ。
昭和25年3月 東京大学文学部国文科卒業。
昭和30年3月 同大学大学院満期修了。
県立静岡女子短期大学助教授、 明治大学助教授を経て、
昭和39年4月 明治大学教授
昭和41年4月 和光大学講師・理事を兼任。
平成10年 (1998) 3月 明治大学・和光大学を共に定年退職。
現在は明治大学名誉教授、 斯文会名誉会員
〔主な著書〕 『故事ことわざ』 (ライオン社)、 『佐藤一斎全集、 第八~十巻』 (明德出版社)、 『荘子のことば』 (斯文会)、 『言志四録のことば』 (斯文会)、 『中国古典散策』 (明德出版社)、 『全訳 易経』、 『全訳 列子』 (明德出版社)
目 次
は じ め に
天瑞 第一
黄帝 第二
周穆王 第三
仲尼 第四
湯問 第五
力命 第六
楊朱 第七
説符 第八
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