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はるか古代、漢字に接し、初めて文字を知った、われわれの祖先ーー。
日本人と中国の古典との深い因縁を漢詩の確かな鑑賞眼をもって考察し、日本における知識人と漢字文化の系譜を、漢詩の確かな鑑賞眼をもって考察し、日本における知識人と漢字文化の系譜を、飛鳥・奈良時代にはじまり江戸のっ漢籍出版に至るまで、生き生きと描き出す。
『古事記』や『日本書紀』にみる初期の漢文、『万葉集』に記された山上憶良の漢詩文、『懐風藻』の大半をしめた藤原不比等一門の権力と漢詩、平安時代の「句題和歌』や『新撰万葉集』における漢詩と和歌の関係、室町時代に武家階層の信仰を得た禅宗五山寺院による漢籍の出版と学僧の講義録、そして江戸時代における唐詩の営業出版と読書の大衆化へと、時代を追って中国古典文学の摂取とわが国独自の発展の歴史を明快に辿る。
本という形態が岐路に立つ現代に、書物文化の育んだ豊かな実りをも伝える好著。
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